これまで生きてきた中で数えきれないほどの選択をしてきた。また、選択の余地がなく、なすがままに時をやり過ごさなければならないときもあった。
その結果、今がある。
でも、もし違う選択肢を選んでいたら今頃どうなっていただろうと想像することがある。
たまたま公認会計士という資格を知って、それを目指して勉強したものの試験に合格できず諦めた。もし、合格していたら公認会計士として活躍できたのだろうか。もしかしたら性格的に合わなかったかもしれず、かえって資格が取れなかったことが良かったのかもしれないと思ったりもするのだ。
資格は取れなかったけど、勉強した簿記や会計などは仕事で役立ったし、それがなかったら実務経験も積むことができなかった。税理士事務所ではアルバイト待遇で働いていたけど、そこで実務経験を得られたからこそ一般企業の正社員に転職することができた。それで貯金もできるようになり、さらに会計の知識を使って投資を始めることができた。
資産をつくれたのは会計の知識があったからで、それを身に着けられたのは幸運だった。それぐらい会計の知識は私の人生に大きな影響を与えたといっていい。
もし、理系に進んで建築などを学んでいたらどうなっていただろう。
何かを作ったり組み立てることが好きだったので、建築というのは自分の性格に合っていたように思う。自分がデザインし設計した建物が形になって残ったとしたら誇らしい気持ちになっていたかもしれない。もしくは、センスがなくて落ちぶれていたかもしれない。
「あのときこうしていれば」と思うことは誰にでもあるはずだ。
でも思ってみたところで時間は巻き戻せない。
「歴史に”もし”は禁物」と言われるように、自分の過去についても「もし」を考えることは禁物なのだろう。
なるべく後悔しないような選択をすることを心掛けるしかない。