投資狂日記

自由を追求するブログ

宝くじと税金

テレビでは年末ジャンボ宝くじのCMが頻繁に流れている。そして相変わらず宝くじ売り場に行列ができているのだろう。

 

宝くじは最も割に合わないギャンブルで、買い続ければ確実にお金を失うことになる。当選するかもしれないという期待を抱かせるが、その確率は交通事故に合う確率よりはるかに低いという。

それでも宝くじを買う人はなくならない。結局得をするのは宝くじを発行した側だ。

 

ならばいっそこの習性を生かしたほうがいいのではないか。

国民から税金を強制的に徴収するのではなく、どんどん宝くじを発行するのだ。

 

雀の涙ほどの減税をするより、宝くじを発行して高額当選の夢をばらまいたほうが国民は楽しめるし、国の懐も潤う。

当選内容も現金だけでなく教育費免除権とか多様化したら面白いかもしれない。

 

きっと反対する人も多いのだろう。

射幸心を煽るとか、公平でないとか。

 

じゃあなぜ宝くじがこれほど浸透しているのだろう。増税にはさんざん文句を言う一方で、宝くじ売り場には行列に並んででも買うという矛盾はなんなのか。

 

宝くじは確率を計算できない人が買うということで、経済学では「愚か者に課された税金」と呼ばれる。

もし、税金が宝くじに置き換わったらどうなるか。

経済合理的に行動する人は宝くじを買わず、合理的に判断できない人は宝くじを買い続けることになるから経済的格差が酷くなるのだろうか。

たしかに一時的には格差が広がるかもしれないが、人は学習するから宝くじが合理的でないことに気づいて買うことをやめるようになるかもしれない。そうなればやがては宝くじを買う人の数が減り、成り立たなくなる。

こうして「賢くなった人々」による民主主義なら政治は良くなるのだろうか。

 

現実は税金も宝くじも存在している。

宝くじが与えてくれる夢の前では、人の合理性などと言っていること自体が野暮なことなのだろう。