投資狂日記

自由を追求するブログ

継続すること、諦めること

株式投資を長年していても、いまだに株式を売ることについては苦手意識がある。

 

この苦手意識が頭にあるからなのか、私の株式投資での究極目標は「売る必要のない株式を取得すること」にある。

売る必要のない株式とは、「成長し続けることで利益を積み上げるとともに配当を増やし続け、しかも企業価値が増殖し続ける企業の株式」だ。こうした企業の株式であれば、年々受け取る配当は増加していき、同時に株式を保有し続けることで含み益も増えていく。

こうした株式ならば積極的な売る理由は見つからないわけで、売ることについて悩まずに済む。

 

だが、現実にはそのような株式はなかなか見つからない。

 

成長すると思っていても、実際には想定よりも早く成長が鈍化してしまったりして長続きしないことが多い。また世の中の変化も激しく速くなっているので、安定して成長すること自体難しい状況になっている。

となると、しばしば保有している株式について売る判断を迫られることになるわけだが、そこでしばしば失敗を感じてきた。大きな利益を手にすることができたはずなのに損失で終わってしまったということもある。

 

株式を売ることに苦手意識があるのは、諦めることが下手だからなのだろう。

株式を買うのは保有し続けることが前提であるため、売るということは保有することを諦めるということでもある。

 

「諦める」というのはどうしても否定的なニュアンスを含んでいる。「継続は力なり」といわれるように、諦めずに努力し続けることが美徳とされていると、諦めることにためらいが生じてしまう。このためらいが失敗につながるのかもしれない。

 

株式投資に限らず、「諦める」ことは難しい判断を迫られることが多い。

それまでしてきたことが無駄になってしまうのではないかと感じたり、諦めずにもう少し続けていたら大きな成果を得ることができたかもしれないのだ。

 

継続することにも難しさはあるが、諦めることにも難しさがある。

思うようにはいかないものだ。