先日、保有銘柄の一つであるローランドが第3四半期決算を発表した。好業績だったこともあって、翌日の株式市場ではストップ高となった。
私はこの決算発表のだいぶ前にローランド株を買っていたわけだが、ストップ高になるとうことは決算内容が公になってから買い行動をする投資家が多いということだ。
これは、将来明らかになるであろう事実を想定して先回りして行動するか、それとも事実が明らかになった時点で行動するか、の違いだ。
どちらが投資行動として適切なのかは時と場合によるのだろうし、正解はない。
でも私は前者の行動をすることが圧倒的に多い。
投資では、気づいている人が少なければ少ないほどその効果は大きくなる。多くの人に気づかれてからでは遅いのだ。
だが、気づくためには広くアンテナを張らなけらればならないし、調べたりもしなければならない。しかも、気づいたと思っていたことが独りよがりにすぎないこともある。
そして、想定したことが現実になるかどうかという運にも左右される。
考えてみれば、ビジネスを始める時も同じではないか。
ニーズがあることに気づかないといけないわけだし、ビジネスを始める環境が適切かどうかは運に左右される。
そもそも気づくこと自体も運なのだろうか。
いや、常にアンテナを張っているからこそ気づくのであって、そうしていなかったら気づかずにスルーしてしまうだろう。
気づくことまで運まかせにしていては時間が過ぎていくだけだ。
運はどうにもできないにしても、気づくことはできる。
気づくことこそ幸運を手繰り寄せるものなのかもしれない。