投資狂日記

自由を追求するブログ

テンバガーの可能性を株主資本の成長から考える

株価が10倍になることをテンバガーというが、株式投資でテンバガーを掴むことの影響は大きい。100万円が1,000万円になることを想像すれば当たり前だ。だからテンバガーを掴むことに憧れる。

 

では、テンバガーを掴むにはどうすればいいのだろう。

テンバガーを達成するのは急成長企業というイメージがある。急成長というのは売上と利益の増加が著しいということだ。そしてその成長を目にした投資家の期待も合わさって株価が急上昇していくことになる。

期待が大きくなるだけでも株価は上昇しうるが、その期待はいつまで続くかはわからないものだ。期待だけでテンバガーを達成することもありうるだろうが、確率としては低い。

やはり売上と利益が増加しているという実績がベースになる。利益が増加し、それを毎年積み上げていくことによって株主資本(自己資本)も増加していくが、私はこの株主資本が10倍になること(増資などによる増加を除く)がテンバガーに近づくことではないかと考えている。

 

株主資本が10倍になるにはどれくらい時間がかかるものなのか。

株主資本の成長にはROEが大きく影響する。利益から配当を支払った残りが内部留保されるが、この内部留保が蓄積されることで株主資本が成長していく。この内部成長率は以下の算式となる。

内部成長率=ROE×(1-配当性向)

 

内部成長率が高ければそれだけ株主資本が成長するスピードが速くなる。

では、もし内部成長率が20%だとして、株主資本が10倍になるには何年かかるかを計算すると約13年かかる。内部成長率が20%であればROEも当然高いはずだが、それでも10年以上かかるのだ。

 

テンバガーを達成するにはやはりある程度の時間を要すると考えた方がいい。しかもそれは10年くらいだ。そしてROEは毎年一定しているわけではない。その間、株を保有し続けなければならない。いくらいい企業を見つけても、保有し続けることができなければテンバガーを掴むことはできないというのが現実なのだろう。