アップルが新型スマートフォン「iPhone15」シリーズ4機種を発売すると発表した。日本での価格は最低価格でも10万円を超え、最上位機種では20万円近くとなる。
スマートフォンはすでに成熟化しており、性能による差はほぼ感じないほどになっている。そのため長期間使い続ける人が増え、買い替えサイクルも長くなっている。
スマートフォンに何を求めるのかは人によって異なる。
機能はそこそこでいいから価格が安いもので十分という人もいるし、とにかく最新で高機能でデザインが優れた機種が欲しいという人もいる。iPhoneが欲しい人はおそらく後者のタイプが多いのだろう。そういう人にとってはiPhoneの価格は価値に見合っていると思うのかもしれない。
だが、そこまで高機能やデザインにこだわりがない人からすれば、10万円を超える機種にそこまで価値を感じない。アンドロイド端末であれば5万円程度で十分用足りるのだから、10万円を超える機種を買おうとする意欲は起きないのだ。
人にはそれぞれ価値基準があって、それに見合った価格かどうかを判断している。これは別にスマートフォンだけでなく、あらゆる商品やサービスについても同様だ。
ところが株式の売買となると、そうした価値基準があやふやになってしまう。
ある銘柄の株価が高いのか安いのかを判断する自分なりの価値基準があるかどうか。
株式投資が上手く行くかどうかは、究極的にはこの自分なりの価値基準を持てるかどうかにかかっているのではないかと思っている。
そういう価値基準を持たずに、溢れるほどの情報量に右往左往して売り買いを判断していている限り上手く行かないのではないか。
ただ、自分の価値基準を持ったうえで、他人の価値基準についても考えないといけないのが株式投資だ。
ある人にとって、iPhoneの価値は20万円以上の価値があると判断しているのなら、その人はiPhoneの価格は安いと感じるのだろう。価値基準に正解はないのだ。でもiPhoneの価格は安いと感じる人がどれくらいいるのだろう。そう考えることが株式投資の判断にもつながる思考となる。
iPnoneも株式も、価格と価値について考えることに変わりはない。