先月、我が家では洗濯機を買い換えた。
家電などを購入するとき、カタログなどで製品の比較をする。大きさはもちろん、必要な機能や逆に要らない機能を調べ絞り込んでいく。そして価格となり、それが見合わなければさらに検討する。
通常、モノを買うときはこうしたプロセスをとる。決して価格だけ見て買うものを決めるようなことはしない。
だがこれが株式投資となると何故か大抵の人は株価すなわち価格の動きに目が行ってしまう。その株式を発行している企業の中身を吟味することなく相場に着目しモニターとにらめっこして株価の動きを追いかける。それこそが株式投資だと思われているからなのだろう。
株式投資も普段している買い物と同じはずなのだ。買いたいものを吟味し、それと価格が見合っているかを判断する。言い換えれば価値と価格を比較しているのだ。価値が価格を上回っていれば「お得」と感じ喜んで買う。価値が価格ほどないと思えば買うのを躊躇する。
何に価値を感じるかは人それぞれだ。だから自分なりの価値観がどこにあるのか知っておく必要がある。価格を追いかけているだけでは見る目を養うことはできない。
ところで、買い換えた洗濯機は妻が大変気に入っている。よく吟味したおかげでいい買い物ができた。