急激な円安が進む中、新型iPhoneが発表された。日本での価格は全ての機種で10万円を超えるという。やはり円安が反映された価格設定なのだろう。
私は今までiPhoneを使ったことがない。一貫してアンドロイド機種を使っていて、まずまずの性能でありながらできるだけ安価なSIMフリーの機種を選んできた。今使っているのはグーグルのPixel5aで5万円台したが、これは奮発したほうだ。3万円台でも性能的には充分な機種はたくさんある。
日本では大多数の人がiPhoneを使っているが、新機種が10万円以上では流石に買うのを躊躇するのではないだろうか。性能的には古いモデルとそんなに変わらないし、中古価格も高くなっているので買い替えに動きにくい。すると今使っている機種をできるだけ長く使う傾向になる。結果として販売台数は伸び悩むかもしれない。
もちろん、熱狂的なアップルファンがいるから何が何でも手に入れたいという層が一定数いることは確かだ。それがアップルというブランドを支えている。
だがとうとうそのブランド価値も円安によって手の届かないものになりつつある。今後も円という通貨が弱くなったのを実感することが増えるだろう。海外旅行や留学も負担が大きくなる。すでに光熱費は高くなっているし、食料品も値上げラッシュだ。
新型iPhoneを買える資金があるならむしろアップル株を買ったほうが長い目で見ていいかもしれない。アップル株でなくとも海外株のETFを買うのもでもいい。
そういえばコロナ禍で子供のためにジュニアNISA口座を開き全世界株のETFを買ったが、評価額はすでに1.3倍になっている。
円安になって悲観的なニュースが流れるが、個人でも対応できることはある。転んでもただでは起きないしたたかさを発揮したいものだ。