投資狂日記

自由を追求するブログ

成功することよりも幸福であるほうがいい

巷では「成功」という言葉がある種の影響力を持っている。

成功とは、物事を目的どおりに成し遂げること、物事をうまく成し遂げて地位や名声を得ることなどを意味しているが、多くの人がこの「成功」を手に入れるため血眼になっている。また、そういうニーズに応えるべく「成功」を手に入れるための怪しげなノウハウを提供しようとする人々がいて、そういうノウハウの存在を信じて心酔してしまう人もいる。

 

でもふと立ち止まって考えてみると、なぜそんなに「成功」にこだわるのだろう。

 

成功することによって地位や名声を手に入れ、みんなから賞賛されれば気分はいいだろう。成功して豪邸や高級車を手に入れてもそうだ。そこには他人から羨ましいと思われたいという願望がある。

羨ましいと思われることは気分がいいのだろうが、それで幸福かどうかはまた別問題だ。

 

そもそも成功している人は、他人に羨ましいと思われたいがために時間やコストをかけてきたのだろうか。

メジャーリーガーの大谷翔平選手や将棋の藤井聡太棋士は、他人から賞賛されたいがために野球や将棋に打ち込んできたわけではない。ただ純粋に野球や将棋が好きで、無我夢中に没頭し、持って生まれた才能や能力と相まって大きな成功を得たのだ。結果として他人からの賞賛を集めたのであって、それを目的とはしていない。

 

ということは、他人からの賞賛を得るための「成功」というのは、本質的な成功とは異質なものなのだろう。だから、怪しげなセミナーや情報商材の類による成功法則といったものでは本当の「成功」は手に入らない。

 

そういう成功を目指すより、幸福であることを意識したほうがいいのではないだろうか。

家族や友人との時間を大切にしたり、趣味など自分の好きなことにひたすら没頭することのほうがはるかにいい。

 

成功したからといって幸福とは限らない。

そもそも幸福になるのに成功は必要ない。

 

むしろ幸福であろうとする先に行き着いたところが成功というものなのかもしれない。