人はみな幸福になりたいと思っている。不幸になりたいと思う人はおそらくいない。
今の自分が幸せかと尋ねられたらどう応えるだろう。
細かいことを言い出せば不満はいろいろある。だけど全体としては幸福だなとは思う。
この幸福感を持ちつづけたい。
裕福だからと言って幸福とは限らない。貧しいよりは豊かなほうがいいだろうが、金持ちでも幸せそうにみえない人はいる。
おそらく幸福感を失わせるものは、「他人との比較」にあるのではなかろうか。
あの人に比べ収入が少ない。
あの人のほうが出世が早い。
あの人の方がいいマンションに住んでいる。
あの人は高級車に乗っている。
あの人が私より早く結婚した。
あの人はたくさん友達がいる。
あの人は私よりかっこいい。
あの人はわたしより美人だ。
こんなことで幸福感を得られるわけがない。
よくよく考えてみればどうでもいいことばかりだ。
日常は「他人との比較」にあふれている。SNSなどの発展によって、いっそう他人との比較がされやすい状況になっている。
他人と比較し続けることで自分が劣等感に苛まれていく。そして劣等感を打ち消すために他人より優れている部分を強調し優越感を得ようとしたりする。
投資で億り人になった人をすごいとは思うけど、羨ましいとはあまり思わない。
自分と比較したところで意味ないからだ。生まれも生い立ちも生活環境もまるっきり違う赤の他人と比較してもしょうがない。
幸福感を得るには他人との比較をやめることにつきる。
そのほうが気も楽になるし、それが幸福感を呼んでくる。