ここ最近、なんか妙に日経平均株価に勢いがある。今日は3万円台に到達した。
低金利が続いていること、PBR1倍割れ企業の変革期待、そしてバフェットの日本株買い宣言による影響もあるであろう海外勢の買い越しなど様々な材料がある。
だが、浮かれるのは禁物だ。
米国政府の債務上限をめぐる議会での議論がいまだ平行線で、最悪のデフォルトさえも囁かれる。これまでも同じようなことが起きていて、今回も土壇場で回避されるのであろうが、”まさか”が起きる可能性がないわけではない。これを震源としたショックが起きれば株価も大きな影響を受ける。
とはいえ、日本株に対する潮目が変化したようにも感じる。しかもこの変化は新陳代謝をもたらすような性質であるかもしれない。
コロナ禍から平常へ戻りつつあるものの、インフレによって原材料価格が上昇し、人材不足による人件費増加もあって利益が圧迫される中、利益を増やせる企業とそうでない企業が明確に分かれるようになる。稼げる力がなければ値上げもできないし、人材も集まらなくなる。
PBR1倍割れ企業の変革も注目されるが、単純な自社株買いなどでお茶を濁そうとする企業は次第に苦しくなっていくだろう。
ようやく明るい兆しが出てきたが、これが長続きするかどうか。
短期的な株価上昇というのは続かないものだ。緩やかでいいいから息の長い上昇傾向になってほしいが、現実はなかなかそうはいかない。
3万円がまだ壁のようになっている意識があるが、それが薄れるのはいつになるのだろう。