投資狂日記

自由を追求するブログ

キャピタルゲインの本質

投資においてはキャピタルゲインとインカムゲインがある。

そして株式投資では大部分の個人投資家はキャピタルゲインを求めている。

キャピタルゲインは価格上昇による売却価格と購入価格の差額で得られる儲けだが、ではこの価格上昇というのはどうやってもたらされるのか。

 

株価は様々な要因で動くが、株価というものをどうとらえるかによって投資手法が異なってくる。

テクニカル分析が得意な人は価格そのものの動きに注目していて、その株価の意味にはあまり関心がない。一方、ファンダメンタル重視の人は株価の根源である企業価値に注目し、株価と企業価値の関係に関心を持つ。

 

私は株式投資というのは突き詰めれば企業の1株当たり純資産がいかに増えるかにかかっていると思っている。

 

企業が利益を得ると税金や配当を支払ったあとの残りが蓄積される。これが内部留保で、これにより企業の純資産が増殖していく。株式数に変化がなければ1株当たり純資産も増殖していき、これこそが株価の上昇のもとになる。そしてROE(自己資本利益率)を重視するのは、ROEが高いほど純資産が増殖するスピードが速いからで、それだけ株価上昇のスピードも速くなる。

もちろん株価は短期的には市場環境によって上下に揺れ動くが、長期的には1株当たり純資産が増加しているのであれば株価もそれに連動して上昇するのだ。

利益を積み上げることができる企業かどうかにこだわる理由はここにある。

 

インデックス投資もその市場全体が成長することを期待している点で本質的には同じことだ。

配当というインカムゲインは企業の利益からもたらされるが、キャピタルゲインはその利益の蓄積からもたらされる。

だからこれからも利益を生む企業の株式を長期にわたって保有することになるだろう。