投資狂日記

自由を追求するブログ

最悪の想定

緊急事態宣言が発令され、人々の行動も変化してきているようだ。これで終息へ向かうことを期待したい。

それにしても1か月前は学校の一斉休校を「唐突だ」とさんざん文句を言っていたのに、こんどの緊急事態宣言は遅かったという論調になっている。なんと変わり身の早いことか。

 

経済対策も打ち出されたが、様々な制約が多い。大規模で大胆な政策であることをアピールしたいようだが、どうも歯切れが悪いように思える。

 

やはり日本政府の財政が悪いことが背景にあるのかもしれない。表向きは大胆で大規模だけど、実際には手続きを煩雑にして利用しにくくし、できるだけ財政に負担とならないようにしているのではないか、と勘繰りたくなる。

 

バブル崩壊後景気が低迷し、リーマン・ショックが起き、東日本大震災が起き、そしてここ数年も地震や台風による自然災害が頻発し、そのたびに財政の負担が増加してきている。ただでさえ社会保障費が増加しているのに。そして今回の新型コロナウイルスでさらに財政負担がかかる。

日銀による実質的な財政ファイナンスが今後さらに行われれば、いずれ円の信認を失うことにつながりかねない。

 

いまは「Cash is King」でみんなが現金を欲しがっている。

だが現金すなわち貨幣というのは共同幻想にすぎない。みんなが貨幣を貨幣と思っているからこそ成立している。

いまはその共同幻想が最高潮となっている。

 

いつだかわからないが、紙幣がただの紙片にしか感じられないようになるかもしれない。あとで思い返せば、そのきっかけが今回の新型コロナウイルスであったという可能性もある。

 

どうも日本の財政は崖にますます追い詰められているような気がしてならない。

そして足元の岩は見た目は頑丈そうだが目を凝らすと多数のひびが入っている。

 

もちろん杞憂であってほしい。

でも最悪は想定しておかないといけない。