投資をするのはそれで儲けたいからだ。儲けることを期待して投資する。損を期待して投資する人などいない。
そうした期待は将来の予想に向かう。将来を予想して、良い結果が出ることを想像して期待を膨らませる。だから予想というのは期待を表現したものでもある。
年明けにはいつもアナリストによって今後の相場予想が行われる。だが新型コロナウイルス発生という突発的な事象などは誰も予想できず、すでに年初の予想は大外れに等しい。
一般の投資家も同じように将来を予想し、期待している。
この期待が大きすぎると、期待が実現しないことが判明したときにその反動も大きくなる。投資で儲けようと期待していたのに逆に大損してしまったら、もう投資などしないとなってしまう。
新型コロナウイルスによって、投資家の期待も打ち砕かれつつある。もうすでに打ち砕かれた投資家もいるだろう。
でも投資というのは「捕らぬ狸の皮算用」をいつまでもバカみたいに続けることだ。
期待が実現しないことはしょっちゅうあるけど、それでもなお期待を持ち続ける楽観的でバカバカしい姿勢こそ必要なのではないか。
誰も期待していないところに期待することこそ投資なのだ。
これからしばらく状況が悪化する可能性は十分ある。悲観的なムードも感染拡大している。
だけどこれを乗り越えた先を期待し続けたい。