投資狂日記

自由を追求するブログ

偶然と必然

投資をしていると不確実なことや運といったことについて考えることが度々ある。

そしてふと大学の講義で何故か未だに覚えているフレーズがあることを思い出した。

それは、

「偶然とは、必然の系列と必然の系列の交わりである。」

というものだ。

例えば、しばらく疎遠になっていた知人と街でばったり出くわしたとしたら偶然と思うだろう。だが自分はある場所へ向かっているという必然があり、相手にもある目的地に向かっている必然があって、それが交わったところに出会うという偶然が発生するというわけだ。

 

ノーベル賞級の発見も偶然によるものがあったりするが、毎日の地道な実験を繰り返しているという必然があるからこそ偶然が生まれる土壌がある。

 

だが、偶然はすべて必然の系列から生じるものなのか。

新型コロナウイルスの発生は偶然なのか、何らかの必然だったのか。

地球温暖化など環境が変化することでウイルスが変異したのかもしれないが、そうだとしてもどう変化するかはわからないし、それがいつかも事前にはわからない。またウイルスがこれだけ拡散したのは世の中がグローバル化したことによる必然ともいえる。

 

株式市場での株価の動きはどうなのか。株価の動きを予測する試みがなされているが、それは可能なのか。新型コロナウイルスによって株価は一時暴落したが、そういったこと予測することは可能なのか。

人工知能がそれを可能にすると考えるかもしれないが、人工知能が膨大な過去のパターンをデータとして覚えたとしても過去にはなかったことが将来に起きる可能性がある以上、将来予測には無理がある。

 

実はこの世のことはほとんど偶然ではないのかと思えてきた。

私が今ここに存在してブログを書いていることも、縄文時代ではなく現代に生まれ、アフリカではなく日本に生まれ、猫ではなくヒトとして生まれたことも偶然だ。

 

そう思えば、たまたまうまくいった幸運をその後もあてにしてしまうことは非常に危険だ。とくに株式投資では確実なことはほとんどなく、偶然に満ちていると思っているほうがいいのだろう。