投資狂日記

自由を追求するブログ

支配と共感

昨日の日経新聞夕刊の社会面記事を読んでいて驚いた。

「職場モラハラ相談急増」

「神戸の教師同僚いじめで加害教諭を任意聴取」

「パワハラ原因で自殺したトヨタ社員に労災認定」

ハラスメントだらけだった。

 

こうしたことが起こるのは組織内の人間関係が「支配」で成立しているからだ。公式的に上下関係が決まっていたり、非公式的に生じる上下関係もある。いずれにしろ相手より優位な立場に立とうとする潜在意識が存在するからこそ、相手に対して無意識に攻撃的になる。

 

一方、ネット上での「いいね!」をはじめとして「共感すること」が重要になりつつある。いずれ組織の人間関係が、支配から共感へシフトしていくのかもしれない。

 

だが、この「共感」も一歩間違うと「支配」につながるのではないか。

つまり、共感する者同士が集まり、共感できない者を排除するようになるのではないか。さらには、排除されないように「不本意な共感」を強いられるようになってしまうのではないか。

共感するしないは自由意志のはずだが、それが同調圧力にさらされては支配と変わらない。

 

市場原理のいいところは、自分の意思を自分で貫けることだ。

大多数が売り手であったとしても、自分の意見が違っていると思えば買い手になることができる。それについて誰からも文句は言われないし、指図もされない。

売り手と買い手にそれぞれの考えがあり、それがぶつかり合うことで成り立つ。

 

そういえば、投資をするようになってからのほうが、いろんな考えがあることに気付くようになった気がする。