今日の日経平均は大幅下落。相変わらず値動きが荒い。日経ボラティリティ・インデックスも20を上回ったままで、落ち着く雰囲気はまだ感じられない。
そんな中、東証REIT指数は堅調で、私が保有しているREIT銘柄も上昇した。REIT銘柄がポートフォリオの悪化を和らげる緩衝材となっている。
REITを保有しているのは分配金を期待してのことだが、値動きが株式ほどではないことも相場が不安定なときはメリットとなる。
昨年はREITを組み入れた毎月分配型投資信託からの資金流出の影響がありREITは軟調で、それを好機とみてREITの購入を増やした。今年に入ってREITは堅調になり状態はいい。昨年の判断は良かったと思っている。
だが、この状態が今後も続くかというとちょっと疑問に感じている。不動産投資については個人にも広まっているが、その一方で過熱してきているように思える。スルガ銀行で起きた問題などは、こうした過熱感を象徴している。ちょっと異常と思えるようなことが起きているというのはいい兆候ではない。信用が収縮すれば、財務的な体力が弱いところから崩れる。
だから今はREITを買う場面ではなく売る場面かもしれない。でもREITの分配金の魅力は捨てがたいのも確かだ。いっそのこと分配金が狙いなら値動きを気にせず含み損があろうと保有し続けたほうがいいと思っている。REITが最悪潰れなければいい。現状では各REITの財務は健全なものが多いから、何かあっても持ちこたえる可能性は高い。
逆に、もし何かが起こってREITが暴落したら、絶好の買い場となる。リーマンショックの時がいい例だ。そういう時は落ちるナイフを全力でつかみに行く。すぐにはそんなことにはならないだろうけど、そういう心構えはしておくに越したことはない。