投資狂日記

自由を追求するブログ

決まりごとがないと困る人たち

経団連の就活ルール撤廃が波紋を呼んでいる。

もともとこのようなルールがあること自体、おかしなことだと思っていた。私が学生時代のときも、新卒が一斉に就職していくことが学校の延長みたいで奇妙に感じていた。だからそういう就職活動というレールからわざと外れた行動をした。当時は景気が悪く就職氷河期と呼ばれていたので就職が難しい状態だったし、自分で考えて行動するしかなかった。おかげで何があってもなんとかやっていける感覚が身に着いたと思う。

 

就職活動のルールが撤廃されることで不安に感じる学生も多いようだ。ルールがあればそれに従って行動すればいいからだ。みんながそう動くから自分もそう動いてきたけど、今後はそれができなくなる。これまで舗装された道路を歩いてきたけど、いきなり荒野に放り出されたようで不安だ、というわけだ。

また、ルール撤廃による就職活動の早期化というのもよく言われる。でも早く就職活動して早く内定をもらうことにどんな意味があるのだろう。早く内定をもらったから優秀というのも変だ。おそらく意識高い系の学生がそういう行動に出て一時的に注目を浴びるようになるのではないだろうか。

 

ルールがあろうがなかろうが、結局は自分で考えて行動することが必要となる。いつから準備をするか、そのために必要なことは何か、自分のしたいことは何かなど、すべて自分で戦略的に決めないといけなくなる。

採用する側だって決まり事がないと動けない人より自分で考えて行動できる人を欲しいと思うのではないか。

と、書いていてふと思った。案外そうでもないか。

今まで横並びで行動してきた企業やそこで働いている人たちこそが、ルールがなくなって右往左往しているのかもしれない。ルールに従順な人材を採用するほうが楽だし、自分で考えて行動するような人間は大きな組織に馴染まないということもあるからだ。でもそういう企業が今後成長するとは思えない。そういえば経団連に連なる企業の多くは投資的にあまり魅力的ではないと感じるのも、そういうところと何か関係があるように思える。

 

就職活動に限らず、今後はあらゆるルールや慣習といったものがなくなったり変化したりするだろう。決まりごとがなくなって困ることがないよう、常に自分で考えて行動する姿勢でいたいと思う。