投資狂日記

自由を追求するブログ

着目するのは言葉ではなく行動

信用や信頼といったものはどこから生まれるのか。

何をもって信用できると言えるのか。

 

人間は言葉という便利な道具を持っている。

その言葉によって自分の考えや感情を表に出して相手に伝えることができる。

 

でもその内面の考えや感情と外に発した言葉が常に一致しているとは限らない。相手の行動を意図的に誘導するために言葉を駆使することもある。

 

言葉はそういうものであることを無意識に感じているから人は言葉の意図を探ろうとする。本心なのか、偽っているのか、何かを企んでいるのか。

そこでその人がどういう行動をしているかを観察することになる。言っていることと実際に行動していることが一致しているのかどうかを見るのだ。

 

言葉と行動が一致している人ならば、その人の言葉の信頼性は高まる。だが現実には言葉と行動を一致させるのは結構難しい。完全に一致させていたのでは世の中をうまく生きていけない。かといってぺらぺらと言葉だけ操っているだけだと軽蔑される。結局は程度の問題だが、他人から信用を得るにはできるだけ言行一致させることだし、誰かを信用できるか否かを見定めるには、その人の行動を観察すればいい。

 

これは人だけではなく企業も同じだ。

投資するにあたって、企業の発する情報は重要だ。だが粉飾決算のように情報に偽りがある場合もある。また企業のイメージをよく見せるために情報を巧みに使ったりする。

 

だがひとたび企業の発している情報という「言葉」とその企業の行動が一致していないことが知れ渡ればその信用は一気に崩れ去る。言葉と行動のギャップが大きいほどダメージは大きくなる。

 

だから投資はできるだけ企業の実態はどうなのかを探らないといけない。探る方法の一つはその企業の商品やサービスを実際に試してみることだ。それによって企業理念がただのイメージ戦略の一環でしかないかどうかを判断する有力な手掛かりになる。また自分の仕事などの業界から得られる実態などからも企業の行動を探ることができるかもしれない。

 

言葉ではなく行動に着目する。

政治家も芸能人も宗教団体も評論家も投資家もみんなそうだ。

 

そして私もこのブログもできるだけ言行一致するよう努力している。