投資狂日記

自由を追求するブログ

過剰な期待とリスク感覚の不足

加工食品などのオーナーを募って多額の資金を集めていたケフィア社が破産手続きに入り、契約者が被害を被っている。

 

「元金保証で高利回り」という謳い文句で資金を集めていたようだが、こういう話は定期的に発生してそのたびに被害が出る。そして被害者はたいてい高齢者と決まっている。

 

利率が10%前後ということだから確かに高利率だ。

だが、高利率というならその裏に何があるのか勘ぐらないといけない。10%の利息を払えるほど利益が見込める事業であるなら別に不特定多数から資金を集める必要などなく、銀行から低金利で借り入れた方が圧倒的に有利のはず。それをしないということは、そもそもその事業自体が初めからうまく可能性が低いということだ。

 

でもそういうことを冷静に考えず、利率が高いことと元金保証に目がいってしまう。多少は危ないかなと思っても、儲かるかもしれないという期待が上回ってしまうのだろう。過剰な期待を持ち、尚且つリスク感覚が麻痺してしまう。「元金保証」といってもそれが守られるという保証はどこにあるのだろう。口ではいくらでもいえるというのに。

 

こういう人間の欲望につけこむ手法はいたるところにある。こういったことを避けるにはどうするか。

 

それは相手から勧誘されたものには一切手を出さないようにすることに尽きる。たとえ銀行や証券会社であっても電話やDMで勧めてくるようなものはすべて無視する。他人に勧めてくるのは、それで自分が得をするからだ。銀行や証券会社が投資商品を勧めるのは、それで手数料が手に入るからであってその投資商品が儲かるからではない。不動産投資の勧誘電話も、そんなに勧めるならあなたが自分でやればいいじゃないかと言ってやればいい。だって儲かるんでしょ?

 

儲けたかったら自分で考えて、調べて、それから行動に移すべきなのだ。過剰に期待してはいけないし、リスク感覚を十分に持たないといけない。

 

いずれまた同じようなことが繰り返されるのだろう。

自分もだけど身内も被害に会わないように気を付けないといけない。