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日本のW杯出場メンバー決定に思うこと

ロシアワールドカップに出場する日本代表メンバーが発表された。

サッカー好きにとって、ワールドカップは特別な大会だ。だから毎回とても楽しみにしている。だが、今回については期待というかワクワク感があまりない。それは日本代表のサッカーに「世界を驚かせるのではないか」という期待感が今回のメンバー発表で全くなかったからだ。

 

メンバーから落選したのは若手の3人で、この影響のため選手の平均年齢は過去に出場した日本代表で最も高齢だという。直前で監督交代があり準備期間がないということもありベテランに頼らなければならない事情もあって年功序列みたいなことになったのだろう。でも選ばれておかしくない勢いのある若手選手はいたし、短い期間とはいえ急激に成長することがあるというのが若手選手だ。本大会でブレイクするということだって十分ありうるのだ。そういう選手は今回選ばれなかった。

 

今回の状況を2010年の南アフリカ大会のときと似ているともいわれる。このときも日本代表は絶不調で前評判は良くなかった。だが本大会ではグループリーグを突破し決勝トーナメント進出を果たした。この結果を導いたのが岡田監督なのだが、この監督は修羅場を経験しており大胆な決断ができる人だった。ワールドカップ初出場のフランス大会のときはそれまでエースとして君臨してきた三浦カズを直前でメンバーからはずしたし、南アフリカ大会でも中心選手だった中村俊輔を先発から外しシステムまで変えて本番に臨んだ。そういう腹をくくって決断できる指揮官だからこそ南アフリカ大会で結果が出すことができたのだ。

 

だが今回はどうか。西野監督にはそういう腹をくくった決意というものが感じられなかった。西野監督は優れた指導者だし、実績も残している。だけどその表情を見ていると、この指揮官で大丈夫かなという不安しか出てこないのだ。

 

選手選考はベテラン中心で無難だ。だが総じて下り坂の選手ばかりだ。準備が短期間だからこそ伸びしろのある若手選手を選んでほしかった。そしてワールドカップは今回だけではない。次につなげるためにも若手選手は必要だったのだ。

 

そしてこの選考の背景をちょっと違う観点から考えると、プロスポーツである以上スポンサーの影響もあるのかもしれない。サッカー日本代表の人気は低下しているし、このところの試合内容から見てさらにその傾向が強くなっている。そこで知名度のある選手を使うことでスポンサーをつなぎ留める必要があったのではないかということだ。まだ知名度がない選手では試合を観てもらえない、観てもらえないのでは宣伝効果がなくなってしまう。そういうスポンサーの意向が少なからず影響していることは充分考えられる。もしそうだとしたらこの先の日本サッカーは先細りとなっていくだろう。

 

ロシアワールドカップでの日本代表は惨敗だと予想している。しかもこれまでにない惨めなものとなるだろう。もしかしたら、今後ワールドカップのアジア予選突破すら難しくなるかもしれない。それくらい悲観的な気分だ。それでもかすかに何かが起きることを願ってしまう。

それがワールドカップなのだ。