ワールドカップで日本代表がとった試合終盤のパス回しが賛否両論を呼んでいる。私はグループリーグという特性上やむを得ない方法だったと思っている。それでも釈然としないのは確かだ。だが何が正しくて何が間違っているかなんてわからない。非難されても生き残るほうがましと考えるか、非難されるくらいなら正々堂々と負けたほうがいいと考えるか、人それぞれで正解はない。
ところでテレビ朝日のサッカー中継で流れる曲はサラ・ブライトマンの「A Question Of Honour」というのだが、この曲の歌詞を今回の出来事をあてはめて考えてみると興味深く考えさせられる。
歌詞にはこんな一節がある。
”If you win or you lose, it's a question of honour
And the way that you choose, it's a question of honour”
「あなたが勝っても負けても、それは名誉の問題だ。
そしてあなたが選んだ道は、名誉が問われる。」
”I can't tell what's wrong or right
If black is white or day is night
I know when two men collide
It's a question of honour”
「もし黒が白だったり昼が夜だったりしたら、
何が正しくて間違っているのかなんて言えない。
私がわかるのは二人の男がぶつかり合うとき、
名誉が問われるということ。」
日本代表がそこまでして辿り着いた決勝トーナメントでは、勝負の決着は必ず決まるのだから勝っても負けても名誉が問われることになる。恥ずかしい戦い方はできないのだ。
”And the way that you choose, it's a question of honour”
そしてあなたが選んだ道は、名誉が問われる。
この言葉を決勝トーナメントを戦う日本代表に贈りたい。