長時間労働や人間関係など誰もがストレスにさらされる。このストレスに強い人と弱い人とがいるが何が違うのか。
それはある出来事に対する当人の「受け取り方」の違いらしい。米国の臨床心理学者アルバート・エリスによる「ABC理論」というのがある。AはActivating event(出来事)、BはBeief(信念)、CはConsequence(結果)をあらわす。
例えば、仕事がうまくいかなかくて上司に怒られたとき(出来事)、怒られるのは恥ずかしいことと感じ(信念)、気分が落ち込む(結果)人はストレスに弱い。
逆に怒られても、自分は期待されていると捉える人は奮起してさらに頑張ろうとするのでストレスに強い。
要はポジティブ思考の人はストレスに強いということだ。
物事に対する受け止め方や捉え方は性格や育った環境によることが大きく、これを変えることはなかなか難しい。それでも普段の生活で、ネガティブな言葉を自身の中でポジティブな言葉に置き換えるトレーニングがいいらしい。
例えば、「1つでも失敗があれば全てが失敗したも同然」と考えてしまうのは非合理的で、これを「6割はうまくいっているのだから、これを次につなげよう」と合理的な考え方に転換させる。
具体的な根拠もなく常識にとらわれたり必要以上に自分の悪いところに意識が向かってしまうなど非合理的な考え方をするのは、他人からどう見られているかということが気になるからだ。
他人の評価なんて自分ではどうしようもないし、時と場所によっても変化するものだ。だから気にしてもしょうがない。そう思う。そう自分に言いきかせる。
とはいうものの、それでも他人の目を気にしてしまう。それが現実だ。だからストレスはなかなかなくならない。
あ、もうネガティブな言葉になっている。
無理にストレスに強くなろうとするより、できるだけストレスのない環境に身を置くのがいい。
ストレスとなる元から離れてしまうこと。
「それができたら苦労しない」というネガティブ思考になりそうだが、きっといい方法があるはずなのだ。