昨日、映画「ウィンストン・チャーチル」を観た。
チャーチルは第2次世界大戦の時の英国首相。ベビーフェイスで葉巻をくわえた姿で有名な政治家だ。
この映画の原題は「DARKEST HOUR」。ナチスドイツの脅威が迫る中で英国首相に就きダンケルクの戦いまでの「最も暗い時間」である27日間を描いている。
この27日の間にチャーチルは難しい決断を迫られる。
ナチスドイツと和平条約を結びヒトラーに屈するか、それとも徹底抗戦か。
徹底抗戦といってもオランダ・ベルギーは陥落し、陸軍はフランスのダンケルクに追い詰められ全滅の危機にあり、多くの犠牲者が出ることになる。そして英国本土への侵略が目前となっている。
チャーチルは徹底抗戦を主張するが、状況は絶望的で和平交渉へと流れが行きかける。
決断が迫る中、チャーチルは地下鉄に乗り込み乗客たちに話しかける。「ヒトラーに降参するか」と問いかけるとそこにいた人々は応える。
「絶対降参しない。」
そこにいた少女も力強く訴える。
「絶対ダメ。」
この言葉にチャーチルは涙を浮かべ、意を決して議会へと向かう。
このシーンは胸に迫るものがある。
そして議会での演説がクライマックスとなる。
最後の演説シーンは圧巻だった。涙出そうだった。
言葉を武器にするというのはこういうことなのだろう。
存亡の危機に決断するリーダーの姿をみて、今の日本の政治家を思うとため息がでる。
久しぶりにいい映画を観た。
映像、演技、台詞も申し分ない。
是非観ておくべき作品だと思う。