投資狂日記

自由を追求するブログ

急いては事を仕損じる

日経平均株価がバブル後最高値を連日更新している。今後はバブル時最高値の3万8,915円に迫るかが注目されるようになるだろう。

 

年が明けて株式市場は活気づいている。これは新NISAが始まったことも大きく影響しているのかもしれない。この上昇機運に乗り遅れまいとして焦ってしまう人もいるのではないか。また、新しいことが始まるとどうしても試したくなるものだ。

 

だがそういう流れに乗ってしまうことが果たして賢明なことなのか、一度立ち止まって考えてみたほうがいい気がする。

 

新NISAが始まることは、例えばデパートの初売りバーゲンが始まるのを行列になって待っていた客が店内に雪崩れ込むようなものだ。我先にとお目当ての商品めがけて突進し、他の客との奪い合いになったりする。これは早く手にしないと商品がなくなってしまうからだ。

でも株式市場では株はなくなったりしない。なくならない代わりに値段が上がる。するとそこにはバーゲンどころか値段が上がった株がズラリと並ぶことになる。こうした状況をみてほくそ笑むのは売り手側だ。したたかな投資家は新NISAで流入してくることをすでに見越して行動している。

 

そしてほとぼりが冷め、周りがガラガラになったところでゆっくりと有望銘柄を吟味しながら買い付けるのだ。当然その頃は割安になっている。

 

投資における鉄則の一つは、大勢の他人と同じことをしないことだ。

周りが右を向いているときに左を向く。みんなが進んでいるときは立ち止まってみる。誰も見向きしないことに興味をもってみる。

 

「急いては事を仕損じる」ということわざがある。

物事を慌てて行うと、かえって失敗することが多い。だからこそ落ち着いてじっくりと冷静に行動することだ。