投資狂日記

自由を追求するブログ

SHOEIの決算を紐解く

私の保有する銘柄の一つであるSHOEIが2023年9月期決算を発表した。

第3四半期決算以降株価はダラダラと下げ続けていたものの、本決算発表前は逆にじりじりと値を上げてきていた。だが決算が発表されると株価は急落し、その後も軟調な状態が続いている。

これには大きく3つの理由がある。

一つは通期業績予想が未達に終わったこと。もう一つは期末予想配当の減額だ。そして最後は翌期の業績予想が減益かつ予想配当も減配であることだ。

これだけマイナス要素があれば株価は下がる。

 

では保有している株を手放すべきなのか。

 

短期的な視点からすればそれが妥当なのかもしれない。だが私はいつも長期的視点に立っている。

そもそもSHOEIはコロナ禍によって高まった二輪車ブームで高級ヘルメットの販売業績を大きく伸ばしていた。だがそのコロナ禍は過ぎ去り通常モードへと移り変わっていく過程にある。その過程で在庫調整が生じ業績にブレーキがかかる形となった。

2024年9月期の業績予想は減益で予想配当も減額しているが、コロナ禍前からの推移を見てみればコロナ禍での成長がやや異常だったのであって、ようやく通常の成長軌道へと回帰しただけとも考えられる。

 

現状の株価下落は、コロナ禍で見せた成長の継続を期待していたものが失望に変わったためなのだろう。だがそもそもその期待が高すぎなのではなかろうか。

 

とはいえ予想PERは15倍を下回っている。配当利回りは約3.3%あり、投資家の期待が高い水準とはいえない。過去のPERの水準からすれば25倍くらいあってもおかしくない。

もはや市場では期待どころか逆に失望し過ぎているのか。

 

保有するSHOEI株については、含み損が拡大したこともあり一旦売却して含み損を実現させ翌日すぐに買い戻す節税対策の損出しをした。これで取得価額を切り下げ、長期保有する態勢は整ったと考えている。