投資狂日記

自由を追求するブログ

調味料的存在

企業は継続して存続しなければならないが、コロナ禍という状況の中でそれが試されている。

 

今日は保有銘柄の一つであるアリアケジャパンが第2四半期決算を発表した。このアリアケジャパンの決算を見て、企業の地力というか底力を見たような気がした。

 

決算内容は純利益が前年比16.7%減とコロナの影響を受けて冴えない。こういう状況だから致し方ないといっていい。

それより注目したのはバランスシート(貸借対照表)だ。これを見るとアリアケジャパンは非常に健全で強固であることがわかる。このコロナ禍で資金繰りに不安がある企業はこぞって銀行からの借入を検討し、実際に借り入れている企業もある。だが、アリアケジャパンはいっさい借入金はないし、借入をする気配すらない。

キャッシュフロー計算書を見ても営業キャッシュフローをしっかり確保しているし、資金繰りに全く不安が見えない。そして配当予想も前年と同じ水準としている。

 

指標面からいえば現時点ではあまり面白みがなく、実際株価は冴えない状況が続いている。

だが、このコロナ禍で急激な業績悪化で赤字に陥ることもなく利益を確保し、借入を必要としない財務力には頼もしさを感じるのだ。

 

アリアケジャパンは天然調味料メーカーで「食のインテル」と呼ばれるほどの存在だ。目立たないけれど不可欠な存在でもあり、ポートフォリオの中でも文字通り調味料的な存在であるといえる。