投資狂日記

自由を追求するブログ

株式市場の条件反射

株式市場はここ数日で急激に下落した。事の発端は米国債の格付けが下がったことで、これにより米国債価格が下落し金利が上昇した。この金利の上昇が株価の急激な下落をもたらしたわけだ。

 

こうした反応は、市場の条件反射みたいなものなのだろう。

条件反射というのは、例えば、レモンや梅干しの写真を見るだけで唾液が出てくるような現象のことだ。つまり、酸っぱいものを食べると唾液がたくさん出るという経験を脳が記憶しているため、酸っぱいものを見るだけで唾液が出てきてしまう。

 

いや、むしろ無条件反射のほうが適切かもしれない。

無条件反射とは、例えば、手が熱いものに触れた時に手を引っ込めるようなことをいう。熱いものを触ってしまうと火傷してしまうため、身体を守るために皮膚が熱を感知したら、脳から指令が出る前に脊髄が身体に反応を与える。つまり、脳を経由するよりも早く反応しているわけだ。

 

いずれにしろ「反射」は無意識で起きる。つまりそこには意識的な深い思考はないのだ。

いくら身を守るためとはいえ、市場においてそうした反応をすることは適切なのかどうか。

反応するにしても、大げさに反応するようなことなのかどうか。

 

もちろん正解はない。

危険を感じたら、まずはすぐに逃げるほうが安全なのは確かだ。でも市場というのはリスクがあるのが当然で、安全ばかり求めていたらそこにいる意味はあまりないのだ。

 

市場の条件反射にどう対応するか。

これも投資家の悩みの種なのかもしれない。