投資狂日記

自由を追求するブログ

株主総会をみれば株式市場への上場がふさわしい企業かどうかがわかる

株主総会シーズンだ。最近は株主総会で株主提案が増えているようだ。

昨日はコスモHDの株主総会が話題になった。あの旧村上ファンドの村上氏が関わる投資会社シティインデックスイレブンスとコスモHD経営陣が激しく対立したという。

 

コスモ側は買収防衛策の発動の是非を諮る議案を出し、賛成多数で可決した。この際、「マジョリティー・オブ・マイノリティー(MOM)」と呼ぶ手法を採用し、コスモHD株を約2割持つ村上氏側を排除して採決したという。

この手法は株主平等原則に反するのではないかという意見もあって波紋を広げている。

 

こうした買収防衛策は、濫用的買収者から防ぐという意義はあるのだろうが、その線引きが曖昧で会社側が有利になっているような気がする。そして表向きは会社を守るためといいながら、実は経営陣が自らの地位を守ろうとしているだけではないのかと勘繰ってしまう。

 

そもそも株式市場に株式を公開している意味は何なのか。自由に株式を売買できるようにしている以上、誰でも株主になるのは可能だし、株式を買い集めることだってできる。にもかかわらず、大量に買い集めた株主の意見が制限されてしまうのは資本主義の原理に反している。そんなに買収されることが嫌ならさっさと株式市場から退出すればいいのだ。

 

ほとんどの一般投資家は株主総会での影響力はないが、一般投資家ができることはこうした理不尽と思えるやり方をする会社の株式を買わないことだ。もし保有しているならさっさと売ってしまうことだ。

そうやって株式市場で誰からも相手にされなくなれば上場している意味がなくなり、結果として退出していくことになる。

 

そもそもきちんと企業価値が増殖しているなら、株主はそれほど不満を持たないものだ。

株主総会は、上場にふさわしい企業かどうかを判断する材料でもある。