投資狂日記

自由を追求するブログ

銘柄選別のヒント

個別株に投資するにあたって問題になるのは「どの銘柄を選ぶか」ということだろう。

選ぶこと自体をあきらめてしまえばインデックス投資に行き着く。だがどうしても個別株に投資したいとなると選ぶことが必要となる。

 

私は、会社四季報を読みながらふと目に留まった企業をリストにしておき、後でリストアップした企業を詳しく調べていくようにしている。

目に留まる企業というのは財務内容がいい企業だ。私はもともと経理の仕事をしていたので、どうしても財務内容に目が行く。財務内容が健全な企業は業績がいい企業である可能性が高い。裏を返せば業績がいいから財務内容が自然と良くなるのだ。そして財務内容が良いことは企業が潰れて株が紙屑になるリスクが小さいことでもある。

 

たまたま経理の仕事をしていて会計の知識があるからこうしたアプローチになった。だが人はそれぞれ異なるバックボーンを持っている。

例えば、ゲーム好きな人ならばゲーム業界に詳しくなり新作がヒットするかどうかある程度予想できるかもしれない。そうすればどのゲーム会社に投資すべきかの強力な判断材料となる。薬剤師ならば医薬品の動向に詳しく、自然と製薬業界に精通しているかもしれない。

誰しも興味ある分野にはある程度詳しくなるものだ。そこに他人とは違う優位性があり、その優位性を利用しない手はないのだ。

 

株式投資というと、いきなりチャートの見方とか指標の意味とかを勉強し始めたりするが、そうではなくまずは自分の身近にあることや興味のあることに関連する企業はどこだろうと考えてみることだ。

 

昔、一人暮らしをしていたころ家の近くにあったサンマルクカフェによく行っていた。チョコクロが好きだったのだが、それ以外にもできたてのパンが売っていて、そういうカフェチェーンは他になかったので気に入っていた。それで運営しているのがサンマルクという会社であることを知り、東証一部に上場していて、調べたところ財務内容が良く業績もいい。それでサンマルクの株を買ったのだが、それが私の本格的な株式投資の始まりだ。行きつけのカフェが株式投資のきっかけだったわけだ。

 

サンマルク株は比較的長い間保有して株主優待も利用したし、株価が2倍になったところで売却できたので成功した投資となった。

そのサンマルクは現在業績が悪化してしまっている。好業績が長く続く企業は少ないのも現実なのだ。だからできるだけ長い期間に渡って利益が成長するような企業を選ばないと株を長期保有しても報われないことも学んだ。

 

ちょっとしたきっかけから株式投資を始め、次第に自分なりのアプローチの仕方を作り上げていく。そのほうが上手く行きやすいし、なにより楽しいし面白い。今も個別株投資を続けているのはこの楽しさ面白さがあるからこそなのだ。