桜が咲く季節になった。
咲き具合もまだバラバラで、満開に近いものもあれば蕾のままが多いものもある。
いずれにしても桜の花が咲いている期間は短い。
桜と同じように企業の業績というのも満開の時期は案外短いように感じる。
長く継続して成長する企業だと思っていても、その成長が止まってしまうことでその企業の株式を長期保有する理由がなくなってしまう。長期保有が前提だったのに結果として短期の保有で終ってしまうということが起きるのだ。
ただ、成長が鈍化したとしても利益を生み出しているのならばその企業は生き残っていける可能性は高いのだから、引き続き株式を保有し続けるということも間違ってはいない。
個別株投資で最もやってはいけないことが存続が危うい企業の株式を買うことだとすれば、最低限存続しうる企業の株式を買えばいいはずだ。だが、何をもって存続しうると判断するかが難しい。
成長力が高い企業だとしても突然の環境変化によって窮地に陥り、存続が脅かされることは十分起きうる。コロナ禍はまさにそうだ。
だとしたら、そういう環境変化があっても生き残ることができる企業に投資したほうがいいのだろうか。だが生き残っているからといって投資家に利益をもたらすような企業とは限らない。だから難しいのだ。
望ましいのは成長力があり、なおかつ生き残る生存力も高い企業だろう。
でもそういう企業となるとかなり絞られてくる。
それでも将来に何が起きるかわからないのだから、生き残ると思っていたとしてもその当てが外れるようなことが起きるかもしれない。
結局は常に世の中の変化に敏感にならざるをえない。そして企業のみならず私自身も変化に柔軟に対応できるようになることこそ肝要なのだろう。
そのためには視野を広くして様々なことを観察することだ。
せっかく綺麗な桜が咲いているのに、スマホの画面を眺めながら歩いているなんてもったいない。