今年はもうすぐ終わるが、今年で感慨深かったことといえばとうとう50歳になったことだろうか。
人生100年時代と言われるからまだ半分ともいえるが、自分の感覚ではもうとっくに折り返し地点を過ぎている。白髪も目立ち始め、体力も衰えを実感するようになった。
そうなると健康や病気が気になるところだが、私自身はさほど気にしていない。
とにかく長生きするほうがいいのか。
それとも、短くとも充実した人生を送るほうがいいのか。
人によって考え方は違うだろう。
充実した人生で長生きすることは理想だが、そううまくはいかないのが現実だ。
長生きしようとして今という時間を疎かにしてしまっては後悔を生むことになりかねない。
哲学者のセネカは、
「充実した人生は長寿にまさる」
といった。
充実した人生を送ることが最も重要で、長生きすること自体を目的に生きてはいけない。
私も長生きへのこだわりのようなものはだいぶ薄れていることに気づいた。
もし、今から数年後に人生が終わると告げられても受け入れられるような気もする。
それだけ現状が恵まれているということでもあるのだろう。
家族みんなが大きな病気もなく健康に過ごすことができているし、経済的には富裕層とまではいかないけど質素な生活には支障がない程度の資産はあるし、気が滅入るような人との煩わしい付き合いもない。そして好きな株式投資に没頭できる。
今後、テクノロジーの発展で治らなかった病気も治るようになったりするのだろう。そうすれば長生きする確率は高くなる。
だがそうなることを今期待するのではなく、今の生活を充実したものにするべく時間の使い方に気を配っていきたいと思う。
やりたいことを先送りしても、それができる時間がやってくるとは限らないのだから。