投資狂日記

自由を追求するブログ

世界経済のリセットというリスク

「インフレ」「利上げ」という言葉を頻繁に目にするようになった。状況は刻一刻と変化するが、時にその勢いは突然かつ巨大になったりするものだ。

 

日本では長い間デフレに慣れ切ってしまったが、それにも変化の兆しがある。良い方向への変化ならいいのだが、どうもそうならないような気がしている。

 

金融緩和によってマネーが有り余り、マネーがマネーを生むようになり実体経済を反映していない状態になっている。その歪みは巨額の債務として表れている。この巨額の債務が崩れる時、世界規模で経済がクラッシュしリセットされることになるかもしれず、そのリスクが水面下で高まっているように感じる。

 

かつては世界恐慌が起こり第2次世界大戦を引き起こした。歴史は繰り返すという。

戦後は冷戦が続いたものの大きな戦争はなく経済は拡大していった。ニクソン・ショックを経て次第にマネーが膨張し始め、リーマン・ショックという危機を経験したが金融緩和によって抑え込んだ。だがよくよく考えてみればマネーの膨張は止まるどころか拡大し続け、危機の元となる現象は何ら変わっていない。マネーの膨張によって発生した危機をさらなるマネーの膨張によって覆い隠し先延ばししただけで、それがいつまでも続けられるわけもなくいつかその限界がやってくる。

コロナ禍が世界経済のリセットをもたらすかはまだわからない。だがコロナ禍がリセットまでの距離を縮める引き金かもしれない。

 

株式投資をしていると日々の株価の動きに一喜一憂するものだが、真に恐れるべきは世界恐慌クラスの経済クラッシュが起きることだ。生きているうちは遭遇したくないものだが、将来のことはわからない。さらに日本は自然災害の多い国だ。もし、経済クラッシュに巨大地震のような自然災害が重なったとしたら・・・。考えたくない想定だが、自然災害は人間の都合など考えてはくれない。

 

悲観的になろうとすればいくらでも悲観的になれる。だが悲観的になったからといって現実が変化するわけでもない。

現実を受け入れて行動するしかない。

リセットは新たなスタートでもある。裏を返せば大きなチャンスがそこにあるということだ。

 

将来はわからない。だが世界経済がリセットされるリスクを明確に意識しておきたい。

平穏な日々が続くかもしれない。だが、それを一方的に信じることもできない。

見たくない現実を見なくてはいけないときが必ず来る。

そこで目をそらしていたらチャンスは掴めない。