株式投資に役立つツールにはいろいろある。そして投資手法によって使うツールも違ってくる。
ファンダメンタルを重視する株式投資家にとっては、会社四季報が定番だ。そして何より決算短信や有価証券報告書などの適時開示資料が中心となる。それに加えて決算説明資料なども貴重な資料となっている。
これらを分析するのだが、これだけでは十分ではない。前年対比はできるが、それ以前の過去の数値を時系列で分析することができないのだ。やはり過去からの推移がどうなっているかは重要になる。だがこれを手作業でやろうとするとかなり大変なことになる。
そこでネットを活用するわけだが、企業分析ができるサイトはいくつかある。
私が使っているのは、
「バフェット・コード」https://www.buffett-code.com/
というサイトだ。
このサイトでは売上・利益や利益率の推移がグラフで表示されている。とくに利益率の推移は役に立つ情報だ。売上が伸びていても粗利率や営業利益率が低下傾向であるとかが一目でわかる。またROEなどの分析やキャッシュフローの推移、株価やPERの推移などもあり視覚的でわかりやすい。さらに業績予想の履歴や適時開示情報も調べることができて非常に便利だ。
そしてなにより無料で利用できるのがいい。無料会員登録すれば自分のお気に入り銘柄を登録しておくことができる。
考えてみれば、昔だったらこうした企業分析はすべて手作業で集計していたわけで、その大変さから自ずと分析しようとする人は限られていたのだ。だから多くの人は企業分析ではなく株式相場の分析へと向かっていき、株式投資というと相場の板やチャートを見てするものだと思われている。
だが、今ではこうした企業分析の便利なサイトがある。こうしたツールを活用すれば株式投資で新たな発見があるかもしれない。