投資狂日記

自由を追求するブログ

ウイルスという存在

新型コロナウイルスが人間に与える影響は甚大なものとなっているが、そもそもウイルスという存在はいったい何なのか。

 

ウイルスは厳密には生物とみなされていない。たんぱく質の殻のなかに遺伝物質があるだけの簡単な構造で、自力では増殖できず細胞に取り付くことでしか増殖できない。

細胞に取り付いて何らかの影響が現れることでウイルスの存在に気付くのだから、その影響がほとんどなかったらその存在を気にすることもないし、現にいまだ知られていないウイルスもかなりあるらしい。

 

ウイルスは細胞に寄生することで自らを増殖させていく。

考えてみれば人間も様々なものに寄生している。親に寄生し、学校に寄生し、そして職場である企業などに寄生する。株式投資家も株式を通じて企業に寄生する。いわば何にどのようにして寄生していくかの戦略がある。

 

いい学校を出て大企業に所属することこそが最良の戦略と信じている人は、大企業にとことん所属して寄生し、その養分を吸い取っていく。またある人は、大企業であっても単なるステップアップの踏み台としかとらえず、常に新しい道を探そうとするかもしれない。さらにある人は、寄生するより自ら養分を生み出そうとするかもしれない。

投資家としては、企業に寄生して養分を吸い取る人が多いようなところはできるだけ避け、たくさんの養分を生み出す企業に寄生したい。

 

だが本当に必要なのは養分を生み出す存在であって、寄生する存在ばかりになればいずれ宿主とともに滅ぶのだ。

 

ウイルスは存在するけど、生物ではないという前提なら「生きている」とはいえない。

でも人間は「生きている」。「生きている」ことで何かを生み出せる。