投資狂日記

自由を追求するブログ

多様性

株式投資をしていると当然ながら株式市場と向き合うことになるわけだけど、こうした市場原理というのは貴重な存在だと思う。市場原理を弱肉強食だと批判する人もいるけど、必ずしもそうではない。

 

参加しようと思えば誰でも参加することができる。未成年者でも理屈の上では可能だし、性別も関係ない。また退出するのも自由だ。そして市場に参加して自分の意思を反映できる。その意思が実現するかどうかは別だが、少なくとも自分の考える価格を市場に提示することで自分の考えを提示することになる。

 

そういうオープンな市場という場所に様々な人が集まる。トレーダーや投機家もいればサヤ取りの裁定業者もいるし、長期投資家もいる。機関投資家もいれば個人投資家もいるし、国内のみならず外国人投資家もいる。

 

いろんな人が参加することで市場が形成され、そこで価格が決まっていく。多様性があることで活力が生まれる。

 

もし、限られた人しか市場に参加できないとなれば、その市場での価格というのはどういう意味があるのだろう。結局は限られた人の意向を反映したものになり、市場としての意味がなくなる。

 

今、世の中は新型コロナの感染拡大防止ということで活動を自粛する同調圧力が高まっている。株式市場という自由な場にいると、こうした同調圧力がさらに拡大し、自分の考えに合わない人を非難し排除しようとする空気が出てきていることが気になる。

自由というのは多様性を認めることだ。その多様性をなくし、みんな同じ方向に向けさせようとする雰囲気に危うさを感じる。

 

自由を制限することはたやすいことだが、自由を獲得することは常に困難と多大な犠牲を伴うことは歴史をみればわかる。いま手の中にある自由を手放そうとすることには慎重でなければならないと思う。でないと後で大きな後悔をすることになるだろう。