興味深い記事を読んだ。
東洋経済オンラインの以下の記事だ。
「教科書が読めない」というのは文字は読めるけれどその文章の意味が理解できていないということだ。例えば算数の問題で、解法がわからないのではなく、そもそも問題の意味がわかっていなくて問題が解けないらしい。文章は読めても意味がわからないのでは問題が解けるはずもない。
この記事の中に「アミラーゼ問題」というのがある。この問題で日本の東大生は正解できず、唯一正解したのは中国からの留学生のみだったという。
この問題はゆっくり考えれば解答にたどり着くと思われるがそうでもないらしく、読解力不足というのは思ったよりも深刻らしい。
仕事や日常生活でも契約書や約款をしっかり理解できなければ思わぬ損失を被るおそれがある。
投資では情報が大事だといわれる。だが、その情報といってもほとんどが公開情報であって誰でも入手できる類のものだ。もしそうでなければインサイダー情報となるが、それを利用すれば犯罪なので通常はありえない。
そしてその公開情報を理解する力、解釈する力が備わっているのか自問自答しないといけない。情報を集めることに集中してしまい、肝心の解釈ができていなかったら情報の価値はないに等しい。
さらに情報の解釈そのものが情報となって拡散するので、よく吟味しないと誤った方向へ行ってしまうかもしれないのだ。
投資は自己責任だ。情報を読み誤ったとしてもそれを他人のせいにはできない。