投資狂日記

自由を追求するブログ

想定外を想定する難しさ

台風により関西国際空港が機能不全になり、北海道で巨大地震が発生したりと今年の夏は自然災害が頻発している。

 

こういう自然災害に対し必要な対策は採られているはずだが、災害の大きさについて「想定外」という言葉を目にする。

東日本大震災での原発事故もそうだったが、今回の関西国際空港についても高潮の高さが想定外だったという。

 

関西国際空港では高潮の対策として護岸を嵩上げしていたが、それは過去のデータに基づいて50年に一度の高潮を想定して作られていた。だが、今回の台風による高潮はその想定をあっさり超えてしまった。もともと地盤が沈下していた影響もあるようだが、それでも想定外のことが起きてしまったわけだ。

 

では100年に一度のことを想定して対応すればよいのか。でも100年に一度でも起きる時は起きてしまうのだ。100年後かもしれないし明日かもしれない。いつ起こるかわからないけど、いずれ起きるのだ。しかも、過去に起きたからといって将来はそれ以上のことは起こらないという保証はどこにもない。

 

人間はどうしても過去を基準に物事を考えてしまう。

自然災害だけでなく、株式市場でも同じことがいえる。

リーマン・ショックから10年経つが、あれ以上のことが起きる可能性を想定している人は今どれくらいいるのだろう。

もうあんなことは当分起きないと高をくくってはいないだろうか。

 

想定外を想定するのは難しい。だからこそ想定外なわけだ。