新聞の広告で目にして気になった本があったので、電子書籍版を購入した。
『カイジ「したたかにつかみとる」覚悟のはなし』 木暮太一 著
なぜ気になったのかといえば、広告に載っていたこの本の冒頭にあるこの文章を読んだからだ。
「成果を出せる人と、出せない人
目標を達成できる人と、達成できない人
夢をつかみ取れる人と、夢が夢で終わる人
これらの違いはどこにあるのでしょうか?」
成果を出すためいろいろ本を読んだりセミナーを受講したりして、知識やノウハウをため込んでも現状は変わらなかったという。
そして著者は気付いたという。
『必要なのは「やり方を知っていること」ではなく、「どんなに不格好でもいいから、覚悟を持って突き進むこと」なのだと。』
そしてもうひとつ、「したたか」であるということだ。
「したたか」という言葉には打算的であまりいい響きはない。しかし、「したたか」という本来の意味を誤解していると著者はいう。
「したたか」は「強か」と書く。その意味は、以下のとおり。
1.粘り強くて、他者からの圧力になかなか屈しないさま。
2.強く、しっかりしているさま。
3.強く勇猛であるさま
この「覚悟を持って、したたかに生きよ」というのがこの本での著者のメッセージなのだが、確かに「覚悟」を持って行動している人はそう多くない。あれこれ言い訳をいい、判断に時間をかけ、よほど切羽詰まらないと動かないのものだ。だからこそ覚悟を持って行動したとき、本当につかみたいものを手にできるのだろう。
私が株を初めて買おうとしたとき、とても不安で怖かったことを思い出した。せっかく貯めたお金を失うことになるかもしれない、と。
それでも株式投資という世界へ一歩を踏み出した。今思えば、ある種の「覚悟」があったのかもしれない。経済的に自由になるためには、この恐怖を乗り越えなければならないと思ったのだ。
現在の不安定な株式市場の中で投資するときに、この「覚悟」がまた試される。
そして「したたか」に生き残る投資家でありたい。