円安傾向が強くなっている。
かつては円安になると株高となることが多かった。今日の株高も円安が影響している側面はあるだろう。だが昔ほど輸出はなく、むしろ輸入のほうが増えて円安のメリットは薄れている。株価も売られすぎたものが円安をきっかけに買い戻されただけとも考えられる。
この円安という状態をどう投資に活かすか。
最も単純に考えれば外貨建資産へ投資するのが手っ取り早い。米国株に投資していれば株高と円安のダブルで儲かる。
あと円安ということは日本国内から見れば海外のものが割高になるが、逆に海外から見れば日本のものがかなり割安に見えていることになる。いや割安というレベルではなく激安といっていい。今はコロナ禍によって外国人観光客は激減している。だが、もしこの枷が外れれば外国人が大挙して押し寄せることになるだろう。そして割安な日本からあらゆるものを買い漁るに違いない。
日本から買い漁るとして考えられるのは何か。
その一つとして不動産が考えられる。日本の不動産物件は海外から買いが殺到するかもしれない。ならば今から不動産関連は注目したい。特にREITは狙い目ではないかと思っている。東証REIT指数は昨年上昇していたが、最近は2,000ポイントを下回って推移して冴えない動きとなっている。利回りもだいぶ上昇してきて投資妙味もある。昨年にREIT銘柄は手放したが、再び投資してもいい局面ではないかと考えている。
この円安はデメリットが目立つが、すべてが悪いわけではない。
逆に円安を投資で活かし、デメリットを相殺するようなしたたかさを身に着けたいものだ。