投資狂日記

自由を追求するブログ

S&P500指数の史上最高値更新に思うこと

米国株のS&P500指数が約6ヵ月ぶりに史上最高値を更新した。ハイテク株がこの上昇を牽引してきたが、4~6月期の企業業績が市場の予想ほど悪くなかったことが要因にあるらしい。さらに強力な金融緩和という後押しもある。経済実態に比べて株価が上昇しすぎているという見方も当然あるが、新型コロナで急落した株価が急速に回復するS&P500という指数の強さを改めて感じる。

 

それに比べ日経平均はどうか。

急落からは回復しているものの、企業業績は悪化している。赤字転落する企業が続出するなかでトヨタが黒字を確保したのはさすがだが、日経平均銘柄のなかで今後の成長が期待できる魅力的な企業ははっきりいって少ない。だからといって日本企業に投資するのが無意味なわけでもない。日本企業に魅力がないのではなく、日経平均に採用されている企業に魅力がないだけだ。

 

そうなるとどうしても日経平均以外の企業に着目してしまう。米国のハイテク企業などには及ばないかもしれないが、だからといって無視するのももったいない。よくよくみてみると小粒でも面白い企業はある。そこから大化けする企業が出てくる可能性もあるのだから調べてみる価値はある。

 

とはいえIPO銘柄はリスクが高すぎる。IPOして少し経過した企業が狙い目だ。業績推移が明らかになり、企業分析の情報が増えてくる。そこから着実にキャッシュフローを獲得している企業が見つかれば有望銘柄に加える。

 

S&P500指数に採用される企業は規模も大きく収益力も高い。日本企業にはそういう企業は少ないが、日本企業には規模が小さくても魅力的な企業は数多く存在する。むしろ小さいがために目立たないが、驚くべき技術を持っていたり世界シェアを握っている企業がある。

 

企業は時価総額がすべてではない。S&P500指数に採用されている米国企業は優れているが、時価総額だけで測れない魅力的な企業は日本にも存在する。だからこそそういう企業を発見する目利き力が試される。日本株の難しさというのはそういうところにあるのかもしれない。