投資するようになってから価格と価値の違いについてずっと考えている。
価格とは何か。
価値とは何か。
投資ではこの価格と価値の違いを認識して、その差から利益を生み出すことが肝だと思っている。
なので、何かしらの価値基準を持つ必要がある。
その価値基準を拠り所として判断するわけだが、その価値基準というのは投資だけでなくあらゆる物事の判断にも影響する。
では自分の価値基準で「自分の価値」を判断できるのだろうか。
そもそも「自分の価値」とは何なのか。
社会の役に立つ人間であるかどうかなのか。
友人の数が多いことなのか。
お金を稼げるということなのか。
高い地位や名誉を得ることなのか。
そもそも自分の価値を考えること自体が意味のないことなのか。
「自分の価値」だと思っているものが、実は他人の価値基準によるものであって、自分自身の価値基準で判断していないのではないか。
他人から見れば自分に価値はないと思われてるとしても、所詮他人の価値判断で物事を判断しているにすぎない。
「自分の価値」はあくまで他人の価値基準によるもので、自分自身ではわからないものなのかもしれない。
そうであるなら、自分のことについて「自分には価値がある」と勝手に思い込むのも何だか気味が悪いことのように思えてくる。
他人の価値基準に振り回される必要はない一方、自分に価値があると無理矢理思い込む必要もないということか。
こう思う事自体がすでに私自身の価値基準になっている。
だから私の言うことを鵜呑みにしてはいけない。