コロナ禍によって制限されてしまったことはたくさんあるが、その中にスポーツ観戦がある。コロナ禍以前は毎年何回かサッカーを観にスタジアムへ行っていたが、その機会がなくなってしまった。もちろん制限されたなかでスタジアムでの観戦は可能なのだが、応援で声を出すことができないのでは行く気がしない。サポーターの熱い応援が試合を盛り上げ、独特の雰囲気を作り出す醍醐味が味わえないのはつまらない。ダゾーンで試合中継を観ていてもどうも味気ない。
サッカークラブ側もチケット収入が激減して経営が苦しくなっている。あらゆる手段でこの難局を乗り切ろうとしているが、その中で興味深いことが起きている。
それはサッカークラブがブロックチェーン技術を利用してクラブのファントークンを発行し販売することで収入を得るという動きだ。海外ではバルセロナやユベントスなどが実施しているし、日本でも湘南ベルマーレが行ったことで話題になった。
トークンを保有することでクラブから特典を得られたり、投票などでクラブと密接にかかわることができる。そしてそのコミュニティが成長することによってトークンの価値が上がることにつながる。これはサポーターにとっては非常に興味深い。
そしてこれは株式を保有することと似ている。ということは将来的には株式がトークン化するのは十分にありえることだ。もちろんそれまでには法的な問題などがあるからそれをクリアする必要がある。
湘南ベルマーレ以外のJリーグ各クラブもトークンを発行する動きが出てくる可能性はある。Jリーグのクラブがいずれ株式上場するときがくると思っていたが、それよりトークン発行が主流になるのかもしれない。
ブロックチェーン技術を利用したトークンには今後も注目していきたいと思う。