インターネットが登場してからというもの、情報が溢れている。株式投資には情報が重要と思われていて、あらゆる情報が流れている。そうした情報が株価に影響を与え、日々の株価が動く。
だが情報を集めることで株式投資は有利になるのだろうか。
ニュースを絶えずチェックしたり、ツイッターの投稿内容を分析したり、経済統計の発表に固唾をのんだり、情報を集めることにみんな躍起になっている。
情報が溢れることで、その情報に引っ張られて人々の考えが短絡的になっているように感じる。何かを選ぶにしても他人の評価した星の数に左右されてしまい、言葉の表面だけで真意をくみ取ろうとせず判断してしまう。情報が多すぎて考える暇もないのだ。量が多ければ必然的に質は低下する。何も考えずに質の低い情報に振り回されるのは危うい。
情報は集めるよりも、いくつかの情報を結び付けて考え仮説を立てる思考が重要ではないか。
今、企業の業績予想は未定が多い。株式投資をする際、PERやPBRなどの指標があてにならない状況で判断しなければならない。こういうときこそ企業に本当の力があるかどうか検証するために仮説を立てるいい機会だ。
株式投資で成功するには、将来的に利益を増やし続けられると思われる企業の株式を買うことだと思っている。現時点でPERが低くても、配当利回りが高くても、将来的に利益が増えていくような企業でなければ投資する意味がない。
そういう企業を見つけるために情報を結び付けて考える。
情報より思考。情報の多さに圧倒されがちなので気を付けないといけない。