投資狂日記

自由を追求するブログ

制度を知るということ

ソフトバンクグループは税務上で巨額の欠損金を計上し、日本国内の法人税を支払っていないことが明らかになったらしい。

会計上では巨額の利益を計上しているのに税務上は欠損金で法人所得がないという。会計と税務では計算方法にズレがあるし、会計は連結中心だが税務では単体が中心で、連結納税制度もあるが煩雑であまり利用されていないことから、このズレが大きくなることがある。

今回のソフトバンクグループの欠損金はグループ内での取引で生じたものであり、連結会計上は損益に影響しないあくまで税務上の話だ。税務当局と見解の相違が一部ありソフトバンクグループが修正申告したが、欠損金の計上自体は認められた。

巨額の利益を計上しているのに税務負担が少ないということで批判を浴びることがある。節税の是非に対する意見はともかく、会計や税制などを含め「制度を知る」ということは非常に重要だと思っている。税制を知らなければそもそも節税なんてできないのだ。

 

まだ老後資金2,000万円問題が世の中を騒がせているが、年金制度についてどれくらい理解しているのか。会社員などの厚生年金と自営業者などの国民年金の違いによって受け取る年金額は異なるし、厚生年金でも収入によって負担する金額は異なるから当然に将来の年金額も違ってくる。

会社員などは給与から税金や社会保険料が天引きされるため、税金や社会保険料について関心が薄くなる。自分の生活に直結することなのにこうした制度に疎くなり、今回のような騒ぎになってはじめてあたふたし始めるのだ。面倒なことは他人に任せるというのは大切なことでもあるが、何も知らずに丸投げして後で困るのは自分自身だ。

 

自営業者などは国民年金だけでは将来暮らせないことなどとっくに知っている。そして小規模企業共済など自営業者向けの制度があることも知っている。税金についても考える機会は多い。

 

世の中にはいろいろな制度があり、その中で暮らしている。自分にとって有益な制度もあれば、不利になる制度もある。だが最も恐ろしいのは、制度そのものを知らないということだ。制度を知るには自分から知ろうとしなければならない。誰かが教えてくれるのを待っていても、誰もやってこないのだ。