投資狂日記

自由を追求するブログ

投資家が想定している株価のブレの大きさ

株式市場で株価が動く要因として、投資家の感情というのが大きな影響を与えていると私は考えている。基本的には各企業のファンダメンタルを軸にしているものの、その時々における様々な要因によって投資家心理が変化し、それが株価に波及して日々揺れ動く。いわば株価のブレは感情のブレでもあるわけだ。

 

その株価のブレを推し量る指標としてVIX指数や日経平均ボラティリティー・インデックス(日経平均VI)がある。VIX指数は「恐怖指数」とも呼ばれているように、投資家の感情を表しているともいえる。

VIX指数や日経平均VIは投資家が今後どれくらい株価が上下に動くと想定しているか、すなわちボラティリティーを示していて数値が高いほど乱高下する懸念が強い。

例えば、日経平均VIが25というのは、日経平均株価が今後1年の間に約7割の確率で上下25%の範囲で変動すると投資家が予想していることを意味する。日経平均株価が26,000円だとすると、19,500円から32,500円の間を動くと想定しているわけだ。上はともかく、下の20,000円割れまでありうると想定しているところに投資家の感じている恐怖の度合いがわかる。でも実際にそれくらい動くかどうかは別問題だ。あくまで投資家の想定であって感情的なものだ。

 

今のところ投資家の感情はかなり動揺しているといっていいだろう。

だがあくまで投資家の感情でしかない。いくら感情が大きく揺れ動こうともいずれは各企業のファンダメンタルという軸に戻ってくる。むろん、企業のファンダメンタルも変化するから、それには気を配っていく必要がある。

 

株式市場ばかり見ていると投資家の感情に流されてしまう。だから見るべきなのは株式市場なのではなく企業そのものなのだ。企業のことをよく知れば恐怖感は薄れる。

 

なぜ遊園地のジェットコースターに喜んで乗れるのか。

それは安全だとわかっているからだ。

株式市場というジェットコースターも同じことだと思う。