投資狂日記

自由を追求するブログ

財務省の信用失墜で危惧すること

もはやうんざりしている財務省の森友問題。文書改ざんは許されるものではないが、このことによって財務省の信頼が地に落ち、それでより大きなことに影響が出るのではないかと危惧している。より大きなこととは日本の財政状況についてだ。

 

日本の財政が破綻するかどうかはともかく、借金が膨れ上がっているというのは確かだ。その財政悪化を改善するため増税するというのは庶民としては嫌なことであるものの致し方ないと思っている。子供たちの将来に負担を押し付けるようなことはしたくないからだ。だがこの財務省の信頼が失墜したことで増税への反感が高まり、財政再建が進まなくなるのではないか。消費税増税をなんとしても止めたいと思っている政治家もいるだろう。財政規律が緩んでいくきっかけになるのではないかと心配している。

 

さらに勘ぐって映画や小説にありそうなふうに考えてみると、増税を進める財務省への信頼を落とすために森友問題を利用している勢力があるのかもしれない。政治はパワーゲームだ。裏では熾烈な権謀術数が繰り広げられていてもおかしくはない。増税派と増税反対派、安倍支持派と反安倍派など様々な切り口がある。結局誰が得をするのだろう。

 

これだけ問題が長引くと、いろんなことを余計に考えるようになってしまう。妄想することもたまには面白いが、むなしさもつきまとう。

 

日本のW杯出場メンバー決定に思うこと

ロシアワールドカップに出場する日本代表メンバーが発表された。

サッカー好きにとって、ワールドカップは特別な大会だ。だから毎回とても楽しみにしている。だが、今回については期待というかワクワク感があまりない。それは日本代表のサッカーに「世界を驚かせるのではないか」という期待感が今回のメンバー発表で全くなかったからだ。

 

メンバーから落選したのは若手の3人で、この影響のため選手の平均年齢は過去に出場した日本代表で最も高齢だという。直前で監督交代があり準備期間がないということもありベテランに頼らなければならない事情もあって年功序列みたいなことになったのだろう。でも選ばれておかしくない勢いのある若手選手はいたし、短い期間とはいえ急激に成長することがあるというのが若手選手だ。本大会でブレイクするということだって十分ありうるのだ。そういう選手は今回選ばれなかった。

 

今回の状況を2010年の南アフリカ大会のときと似ているともいわれる。このときも日本代表は絶不調で前評判は良くなかった。だが本大会ではグループリーグを突破し決勝トーナメント進出を果たした。この結果を導いたのが岡田監督なのだが、この監督は修羅場を経験しており大胆な決断ができる人だった。ワールドカップ初出場のフランス大会のときはそれまでエースとして君臨してきた三浦カズを直前でメンバーからはずしたし、南アフリカ大会でも中心選手だった中村俊輔を先発から外しシステムまで変えて本番に臨んだ。そういう腹をくくって決断できる指揮官だからこそ南アフリカ大会で結果が出すことができたのだ。

 

だが今回はどうか。西野監督にはそういう腹をくくった決意というものが感じられなかった。西野監督は優れた指導者だし、実績も残している。だけどその表情を見ていると、この指揮官で大丈夫かなという不安しか出てこないのだ。

 

選手選考はベテラン中心で無難だ。だが総じて下り坂の選手ばかりだ。準備が短期間だからこそ伸びしろのある若手選手を選んでほしかった。そしてワールドカップは今回だけではない。次につなげるためにも若手選手は必要だったのだ。

 

そしてこの選考の背景をちょっと違う観点から考えると、プロスポーツである以上スポンサーの影響もあるのかもしれない。サッカー日本代表の人気は低下しているし、このところの試合内容から見てさらにその傾向が強くなっている。そこで知名度のある選手を使うことでスポンサーをつなぎ留める必要があったのではないかということだ。まだ知名度がない選手では試合を観てもらえない、観てもらえないのでは宣伝効果がなくなってしまう。そういうスポンサーの意向が少なからず影響していることは充分考えられる。もしそうだとしたらこの先の日本サッカーは先細りとなっていくだろう。

 

ロシアワールドカップでの日本代表は惨敗だと予想している。しかもこれまでにない惨めなものとなるだろう。もしかしたら、今後ワールドカップのアジア予選突破すら難しくなるかもしれない。それくらい悲観的な気分だ。それでもかすかに何かが起きることを願ってしまう。

それがワールドカップなのだ。