投資狂日記

自由を追求するブログ

日常にある投資のヒント

我が家では子供2人が続いてインフルエンザにかかり、ついに妻もインフルエンザでダウンしてしまった。昨年秋に予防接種したのだが、それでも高熱は出てしまうようだ。

 

近所のクリニックで診察を受け処方されたインフルエンザ治療薬は「ゾフルーザ」という新薬だ。これまでのタミフルと薬の効き方が違い1回の服用で済むというメリットがある。

この「ゾフルーザ」という新薬を発売したのは塩野義製薬だ。インフルエンザの急速な流行によって、塩野義製薬はゾフルーザを増産するようだ。

 

塩野義製薬のインフルエンザ治療薬については以前から知っていた。別に秘密のルートで知ったわけではなく、公表されている情報からだ。2018年2月23日に塩野義製薬は厚生労働省よりゾフルーザの製造販売承認を取得したことを発表している。そして今、インフルエンザが流行し、この新薬が処方され、さらなる増産という流れになっている。

 

インフルエンザ治療薬の増産ということで塩野義製薬の業績にプラスとなるだろう。だがそう思って、この時期に塩野義製薬株に投資するという判断は適切なのだろうか。

 

「インフルエンザ治療薬の増産=塩野義製薬の業績拡大」というのは投資をしようと思っている大抵の人が気づくことだ。そして今後実際に株価が動いたりするかもしれない。でもそれではもう遅いのではないだろうか。

昨年の2月23日に発表された時点ではその冬のインフルエンザの流行はほぼ収束していて、この新薬登場についての情報のインパクトは小さかったかもしれない。昨年2月は株式市場で暴落が起き、私はその後の投資をどうするかを考えていて医薬品会社を調べていた。そしてこの情報にたまたま出会い、「ああ、新しいインフルエンザ治療薬が出るみたいだね」と妻に話した。

もし、このときに塩野義製薬株に投資したなら今の段階で含み益になっているはずだ。昨年末からの大幅な株価下落があってもだ。もちろん今からでもチャンスはあるだろう。でもタイミングとしてはどうなのだろうと私は思ってしまう。

今となって言えることだから、当時の状況で判断するのは確かに難しいかもしれない。でもインフルエンザは毎年流行するし、その治療薬も進歩している。そういう情報に触れた時どう反応しているだろうか。

 

投資情報というとツイッターとかネットの掲示板とかを参考にする人も多い。だがそんなところではなく、ほんのちょっとした日常に投資となるヒントはあって、それに気づくかどうかなのだ。

街中でもスマホの画面を見ながら歩くのではなく、顔を上げてよく周りを観察すれば何らかの投資のヒントが見つかるかもしれない。

ちなみに妻の口座ではもうとっくに塩野義製薬株を保有している。