投資狂日記

自由を追求するブログ

株価というのも錯覚なのかもしれない

TBSの「林先生が驚く初耳学」で紹介された本が話題になっている。

 

 『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』

ふろむだ著

 

「なんであんな奴が評価されるんだ」と誰もが感じたことがあることを解説した本だ。行動経済学でいうハロー効果をわかりやすく述べている。

投資家としては、「あんな奴」のかわりに「あんな企業の株価」と置き換えてみたくなる。株式投資をしていたら、なんで「あんな企業」の株価がとんでもない値をつけているんだ、と思ったことがあるはずだ。そしてそんな高値もしばらくすると暴落して忘れ去られる。高値でついた株価というのは「錯覚」だったといえなくもないのだ。

 

株価は買い手と売り手の思惑が一致したところで決まっている。だから買い手も売り手もその企業の実力を勘違いして値をつけているということは十分にありうる。短期的な株価の変動は、この勘違いによる動きなのかもしれない。

 

だがそれも長期的にみると、結局は業績の推移に比例して株価が動いていることが多い。だからその企業の業績推移を注意深く観察し、今後の業績がどうなるかを想定するほうが、短期的な株価の動きを追いかけるよりも錯覚しにくいと思う。

 

と書いたものの、この文章も読み手を勘違いさせている可能性もあるのでご注意を。

 

法人の証券口座

今年に法人を設立して主にオプション取引などをメインにしてきたが、これからは個別株を中心に取引していこうと考えている。そして法人であることのメリットを最大限に利用すべきということにもっと早く気づくべきだった。

 

法人の証券口座は、個人の証券口座と違い特定口座というのがない。必然的に一般口座となり、損益計算も自分でやらなければならない。まあ法人だから帳簿をつけなければならないので、結局自分で記録していくことには変わりない。長年経理の仕事をしていたのでその辺のところは慣れている。

その一方で大きいメリットがある。一般口座では譲渡益があっても譲渡益に対する所得税が源泉徴収されないことだ。税金を払う前に、所得税が発生しない範囲で自分に給与を払ったり家賃や水道光熱費など経費が計上でき、それでもなお利益が残っていたらそれに対して税金がかかることになる。

これまでずっと個人の特定口座で取引していたから、証券会社が勝手に損益計算してくれて源泉徴収もしてくれて確定申告も必要なかった。

 

だが、自分で記録しなければならないかわりに税金より先に自分の経費を計上できるというというのは大きい。やっていることは同じでも個人と法人で結果が異なるわけだ。これってよく考えると不思議だけど、このメリットを使わない手はない。

 

今のところまだ個人口座のほうが取引は多いけど、徐々に法人へと移していくつもりだ。ただ取引が多くなるとそれだけ会計処理も多くなることになるので、それがちょっと面倒ではあるのだけど。