投資狂日記

自由を追求するブログ

エーアイテイーの2021年2月期本決算

エーアイテイーが2021年2月期決算短信を発表した。

先日に業績の上方修正を発表していたので驚きはない。

売上は前年比1.8%増だったが、コスト削減が功を奏して営業利益は46.3%増、経常利益は30.7%増と利益が伸びた。

 

そして気になるのは2022年2月期の業績予想だ。

売上は6.3%増、経常利益は4.9%増、当期利益は2.8%増と予想している。コロナ禍で不透明感があるなか、デジタル・トランスフォーメーション化に取り組みコロナ禍に対応した体制をつくっており、コスト削減の効果が出ているようだ。

それと、世界的な輸送コンテナ不足で海上貨物輸送における運賃水準が高騰している。こうした状況は一定期間続くことが想定され、このことが収益を押し上げる要因になるかもしれない。

 

決算短信と同時に配当についてもリリースがあった。これも事前に公表した通りで、記念配当の2円分が上乗せされる。配当性向60%の実現を目指していることから2022年2月期の配当はさらなる増配の可能性があるかもしれない。

 

決算発表のあったのは正午だが、午後の株式市場では株価が上昇した。無事に決算を通過したといっていいだろう。

 

「会社員」という職業

 最近では子供たちが大人になったらなりたいもので「会社員」が人気らしい。

コロナ禍で在宅勤務をしている親の姿を見たことの影響が大きいのかもしれない。

 

ところで、職業が「会社員」というのはよくよく考えるとおかしなことだ。「会社員」というのは会社という組織の構成員であることに過ぎない。「組織の構成員であること」が職業というのは変だ。会社員という立場で「何をしているのか」が本来重要なはずなのに、なぜか職業として「会社員」が通用してしまう。

 

そういうこともあってか、会社に「入ること」が重要視されてきた。会社員になることが第一で、そこで何をするかは二の次だ。そして、苦労して入って長年勤めた会社からリストラされたり早期退職を勧められたりする。「会社員」でなくなることが「会社員」という職業を失うことになり意気消沈してしまう。転職というのも会社の転籍であって「会社員」という職業に変わりなかったりする。

 

そもそも「会社員」であるかどうかなんてさほど重要ではなく、「何をしているか」が重要なのだ。「何をしているか」にこだわりがない人ほど「会社員」という立場を失ったときに右往左往する。逆に言えば、優れた人ほど「会社員」ということにこだわりがなく、「何をしているか」に注力しているのではなかろうか。

 

子供たちが見ているのは、親が「会社員」であるということではなく、在宅勤務で「何をしているか」であることであってほしい。子供たちが大人になるころには「会社員」という職業はなくなっているのかもしれないのだから。